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 皆様、ご無沙汰しております。病院で感染管理をさせて頂いています大矢です。今回2回目の登場です。よろしくお願いします。さて、今年は例年より早くインフルエンザが流行しだしましたね。厄介です。

 当院では、今月末から職員対象のインフルエンザワクチンの接種が始まります。皆様もワクチン接種をちゃんと受けて下さいね。そのワクチン接種について今日は少しお話をさせていただこうと思います。

 インフルエンザの予防接種と聞いて皆さんの中には「妊娠しているから予防接種しない方がいい」とか「卵アレルギーがあるから予防接種できない」と言われた経験をお持ちの方やそう思っている人も多いのではありませんか?実は…そうじゃないんです。

 まず、妊娠中に関してですが、何もせずインフルエンザに罹った場合、妊娠中は体力や免疫力が弱まるため重症化しやすく、さらに母体の感染により胎児への危険性が増加し易くなるという報告があります。
では、インフルエンザ不活化ワクチンを接種した場合どんな影響があるのでしょう。①不活化ワクチンでインフルエンザに母子感染することはまずありません。②仮に妊婦が感染した場合でも感染後の重症化を予防することができます。③胎盤を介して胎児へも抗体が移行し免疫が6ヶ月持続するため、生後3か月までのインフルエンザ起因の下気道感染による入院率を減少させることができます。といった良い影響がほとんどです。確かにアレルギーの問題はありますが、その発生頻度は妊娠の有無には関係していないことが分かっていますし、接種による自然流産、早産、胎児発育異常、奇形などの危険が増加することもありません。接種するより接種しない方がリスクが高くなるのですから、むしろ妊婦さんには積極的に接種していただいた方がよさそうですね。
ちなみに産婦人科診療ガイドラインには「ワクチン接種による危険性は妊娠全時期を通して極めて低い」とされていて、全時期で接種可能です。

 次に卵アレルギーです。これはカナダの研究ですが、卵アレルギーのある患者約4000人にインフルエンザワクチンを接種し、そのうちの500人は重篤なアレルギーを起こしたことがある人が含まれていましたがアレルギー症状は発生しなかったとされています。予防接種ガイドラインをみると「インフルエンザワクチンによって過去にアナフラキシーを呈したことが明らかな者は接種不適当」とありますがそれ以外は不適当者ではないとしています。つまり過去に予防接種でアナフラキシーを起こした人は接種できないが、それ以外は注意して接種することが可能ということです。

 妊娠しているから卵アレルギーだからと不安を抱いていた人や接種を避けてきた人もこれからは予防接種できますね。とは言え、その時の状態にもよりますから接種前には必ず医師に相談してくださいね。
 

 余談ですが予防接種の裏話です。看護師さんの中にも注射が大っ嫌いで、針を刺す時大暴れな人もいますよ。
誰にも苦手なのがあるんですね~。そんな人でも皆様に感染させないようがんばって予防接種していますから皆様も是非、自分でもらわない、周りに広げないよう予防接種がんばってTRYしてくださいね。

感染管理認定看護師 大矢英朗